2021年6月1日火曜日

野バラの教会 〜変わらないピンク色のバラ〜

 こんにちは。まちブロです。 

 今年も「白河ハリストス正教会」のバラが見事に咲きました。今日はオープンガーデン(5月28日~5月30日)が開かれていたのでお邪魔してきました。

 「白河ハリストス正教会」はギリシャ正教の教会で、現在の聖堂は大正4年(1915年)に完成したものです。建物はビザンチン様式の雰囲気を漂わせており、歴史的建造物が立ち並ぶ中心市街地内で、一味違った雰囲気を味わうことができます。
(※ビザンチン様式とは、中世の東方キリスト教の建築にみられる様式だそう。) 

 教会内にあるイコン聖画像の中には、茨城県出身のイコン画家「山下りん」が描いたものもあり、聖堂と合わせて50点が福島県の重要文化財に指定されています。

 
 そんな、ハリストス正教会ですが、「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」などで有名な、作家の司馬遼太郎さんが訪れたことがあることをご存知ですか?司馬さんが1971年から連載していた紀行文集「街道をゆく」シリーズの「白河・会津のみち」のなかで「野バラの教会」として紹介されているのです。

 1年ほど前からバラの手入れをされている小森さんによると、現在は20種類から50種類近くのバラが植えてあるそうです。

  特に冬に植えたムーンライトという種類の白いバラが綺麗に咲いて良かった、とお話してくれました。こちらのムーンライトは小森さんのお庭に生えていたものを植え替えたのだとか。

司馬さんは教会の横のフェンスにからまっているピンクの小さいバラが気に入ったと書いています。そして、そのバラを「白河の感じに似合う」と表現していました。まだあるかな?と思い教会の周囲を歩いてみると...

 

 フェンスにからまったピンク色のバラを見つけました。当時と同じバラかわかりませんが、きっと司馬さんも似た景色を見たのではないでしょうか?
 
 司馬さんが「街道をゆく」シリーズのなかで白河を訪れたのは1988年、いまから30年以上も前のことです。白河の街並みも、ハリストス正教会のバラも当時と少し変わっていると思いますが、変わらないものもあるのだと思いました。バラの見頃はもうすぐ終わってしまいますが、みなさんもぜひ訪れてみてくださいね。
 
余談ですが、バラの花言葉は「愛」や「美」ですが、色によっても花言葉が違うらしいです。
赤いバラは「愛情」や「情熱」
白いバラは「純潔」や「深い尊敬」
司馬さんの気に入ったピンクのバラは「上品」や「感銘」だそうです。
 
みなさんのお気に入りのバラはどれでしょうか?

 

「白河ハリストス正教会」
住所    白河市愛宕町50
電話番号    0248-23-4543
見学時間    見学自由(外観のみ)※教会内の見学は事前予約が必要です。
 
(まちづくり推進課:青戸)




0 件のコメント:

コメントを投稿