2024年9月9日月曜日

白河提灯まつり もっと面白く ~その3~

みなさんこんにちは、まちブロです。
本日は、「白河提灯まつり もっと面白く」の第3回目(祭礼3日目)の投稿です。

※「白河提灯まつり もっと面白く」とは?
まちブロをご覧のみなさんにより提灯まつりを楽しんでいただけるよう、全3回で3日間の提灯行列コースをご紹介するものです。

シリーズ化しました本投稿もついに最終回(最終日)です。
ブログを書いている現在、まだまつりは始まっていませんが、すでにまつり最終日まで来てしまった気分。あぁ、今日(今回)が終われば、まつりもあと2年後か。
さぁ最終日、気合いを入れていきますよー!

こちらは出発地点の向寺。

それではみなさん、今回は最初からあの掛け声でいきましょう。
「ヤー、ヤー、ヤー!」

国道294号線白河バイパスが開通し、周辺の道路は6年前と大きく変化しましたが、提灯まつりは変わらずこちらの道路を出発し、田町大橋を渡ります。
また、写真右奥に見えるのが、新しくできた小峰大橋です。この小峰大橋の街灯ですが、形状がスマートだからか、都会の大きな橋を走っている感じがして、個人的にはこの道を通るときはプチ旅行気分を味わっています。
田町町内に入り、こちらには「通り抜け禁止」の表示がありますが、まつりの行列は旧田楽食堂さん前の道を進みます。
また、こちらの道には当時の道幅の白線が一部残っていますが、この細い道が以前のメイン道路でした。向寺・田町に一部残る旧道が、今でもそこに来れば一瞬だけ昔にタイムスリップできる、そんな場所なのかもしれません。

東北本線のガード下をくぐり、横町へ。
ここから鹿嶋神社へ行くときに、車であればこの先の交差点を左折するのが一般的ですが、まつりの行列は宮本(桜町)の御旅所(おたびしょ)を経由しますので、ここは直進します。

横町には、豆腐屋・ラーメン屋が
2軒、さらにはチェーン店のお弁当屋さんが昔はあったな〜と考えてお腹が減ってきたところで、2日目も通った本町四辻に到着です。

今日はここを左折し、年貢町方面へ。

白河ではだるま市が有名ですが、年貢町の消防屯所脇から龍蔵寺までの通りでは「だんご市」という催しもありました。狭い通りに露店がびっしりと並んでいて、コンパクトながらも雰囲気が良く、当時子どもの私には迷子にならないことで安心して楽しめた記憶があります。

年貢町町内を進み、宮本の御旅所
(おたびしょ)へ。

今日はここで終わりではなく、最終日の終点、鹿嶋神社まで参ります。
ここでお決まりの掛け声で気合いを入れ直します。「ヤー、ヤー、ヤー!」

桜町町内を進み(ここであすなろ食堂さんの看板に食欲をそそられる)

宗祇戻しのY字路を左折しますが、ここで大谷菓子店さんのサトウパンの大ファンである私はここでノックアウト。
※幸い早朝で開店前だったため、なんとか取材を続けられそうです。

その後、通りを抜けて鹿島通りへ

続いて、白河総合運動公園(中田の運動公園)前へと到着しました。
ここは露店チャンス到来です!
露店グルメを片手にいきましょう、「ヤー、ヤー、ヤー!」
※当日露店の出店がなかった場合はご容赦ください。

行列は多くの観客に見守られながら、ラストスパートへ
そして、阿武隈川の渡河に進みます。
根性論は令和の時代に合わないと承知の上ですが、ここからは完全に気力との戦いです。
なんとか川を渡ることができ、

ついに行列は、鹿嶋神社の参道へと入ります。

太鼓橋、

随神門(ずいしんもん)

そして、終点の本殿前へ到着です。

力の限りに「ヤー、ヤー、ヤー!」


阿武隈川から鹿嶋神社本殿前までは、一番しんどいところですが、振り返れば一瞬で、やりきった後のこの上ない達成感は何にも代え難いものがあります。

また、まつり期間中は、これまでお伝えした夜の行列に加え、
2日目と3日目は昼に総町渡御が行われます。
総町渡御とは、夜は横町・田町、大町のみが担ぐことができる鹿嶋神社の神社神輿を各町が運ぶもので、夜とは違った儀式まつりの雰囲気を楽しむことができます。

以上、
3回にわたった「白河提灯まつり もっと面白く」シリーズはこれにて終了となります。
書き終わった筆者にはすでにある程度の達成感がありますが、まつりの本番はこれからです。
913日から15日は、6年ぶりの本格開催を担う各町の勇姿をぜひ会場でご覧ください。

それでは、この長文を最後までご覧いただいたみなさんと、最後は白河提灯まつり定番の(全町)お手打ちで締めたいと思います。
よーお、シャン・シャン・シャ・シャン の シャン!

(
まちづくり推進係 岩本)

2024年9月6日金曜日

福島ビエンナーレ2024「風月の芸術祭in白河~起~」

みなさんこんにちは。
まちブロです。

今回は、824日から始まった福島ビエンナーレ2024「風月の芸術祭in白河~起~について紹介します。

ビエンナーレは2020年、2022年と白河で開催されてきましたので、市民の方々にもだいぶ浸透してきたのではないかとは思いますが、改めて「福島ビエンナーレ」について、簡単に説明します。

「福島ビエンナーレ」は、福島大学が中心となり、2004年から開催されている現代アートの芸術企画で、これまで福島市や二本松市、南相馬市などで開催されてきました。「ビエンナーレ」とは、イタリア語で2年に1回開かれる美術展覧会のことで、原意の「2年に1回」「2年周期」からきているようです。ちなみに、他では「トリエンナーレ」と言われる3年に1回開かれる美術展覧会を開催しているところもあります。

タイトルの「風月」は、白河藩主であった松平定信の号に由来しています。こういった細かいところに着目すると、より白河の歴史や文化に詳しくなっていきますね。

さて、今回のテーマは、「起/Rise」とのことで、この「起」は、本市の伝統工芸品である「だるま」の七転八起にちなんでおり、起立や起動などの上昇志向などを表している(詳しくはHPを参照ください)そうです。ダルライザーの映画のタイトルを彷彿とさせるテーマです。

それでは、開催期間(824日から915日)でマイタウン白河に展示されている作品の一部をご紹介します!
マイタウン白河に入ると目の前に案内があり、その奥には、昨年募集したアートだるまの受賞作品が並んでいます。

さすが受賞作品!個性あふれる作品が並んでいます。


そして、奥のギャラリーに行くと・・・


たくさんのだるまが!

これらは、昨年募集した白河アートだるまの作品になります。

こちらも、受賞作品に負けず、個性的なだるまがそろっています。

一つ一つのだるまに制作者の思いが込められており、これだけあると、全て見るには時間がいくらあっても足りないくらいですね。

昨年の展示の際に見られなかった方は、この機会にぜひご覧ください。

 

そして、今回ビエンナーレに参加しているアーティストたちの作品がこちら。
 

こちらは、新しい作品と前回までの作品が展示されています。見たことあるだるまも、ちらほらありました。

2020年のビエンナーレで、まちなかのお店に飾られていた作品もあります。

今回初めてビエンナーレに訪れた人にとって、以前の作品がみられるのはありがたいですね。そして、毎回見に来ている人にとっては懐かしく思える作品ではないでしょうか。

 

そして今回気になった作品がこちら!












柴﨑恭秀さんの「空っぽとはかぎらない」


なんと、だるまの中できつねがきつねだるまを作っているというなんとも面白い作品です。中のきつねだるまが可愛いです。

 

今回は、マイタウン白河の展示を紹介しました。皆さんもお気に入りのだるまをみつけてみてください。

福島ビエンナーレ2024では、マイタウン白河の他、市内の各地に作品が展示されています。スタンプラリーもやっていますので、パンフレット片手に、ご自身の目で作品を見てみてください。

【展示会場】

①白河市立図書館りぶらん

②白河文化交流館コミネス

③しらかわ観光ステーション

④マイタウン白河ギャラリー

⑤旧脇本陣柳屋旅館蔵座敷

⑥コミュニティカフェEMANON

⑦南湖翠楽苑

⑧南湖公園芝生広場

⑨南湖公園湖畔

⑩南湖公園千世の堤

⑪龍興寺

⑫だるまランド

⑬谷津田川(土橋~新橋)

 

(問合せ先)

○運営:風月の芸術祭実行委員会sirakawa2020art@gmail.com

 ホームページ:https://shirakawa-art.com/
  インスタグラム:https://www.instagram.com/art_shirakawa/


(投稿者:まちづくり推進係 前田)

2024年9月2日月曜日

白河提灯まつり もっと面白く ~その2~

みなさんこんにちは、まちブロです。

本日は、前回からスタートしました「白河提灯まつり もっと面白く」の第2回目(祭礼2日目)の投稿です。

※「白河提灯まつり もっと面白く」とは?
まちブロをご覧のみなさんにより提灯まつりを楽しんでいただけるよう、全3回で3日間の提灯行列コースをご紹介するものです。
 
祭礼2日目(土曜日)は九番町から桜町の御旅所(おたびしょ)までの経路となります。
このうち、九番町から本町までは旧奥州街道に沿った経路となっており、城下町特有の「カギ型」のクランクや、昔ながらの建物が並ぶ歴史的な街並みとなっています。
また、行列の出発時刻が3日間の中で1番早く、はじめのうちは日中の明るさが残りますが、徐々に暗くなるにつれて、提灯の明かりが映える様子は幻想的で見ごたえ抜群です!
出発地点の九番町に来ました。
前回ブログと同様に静かな朝ですが、まつり当日は道の両側にある家の敷地は各町の待機場所となり、たくさんの提灯が並びます。
 
また、少し進んだ七番町の一部道路では、舗装工事によって縁石がなくなり、排水溝もスマートな形となっており、歴史ある道からも日々の変化を感じました。
 

その後、南湖橋を通り、二番町に到着です。
藤屋蔵さんの前の丁字路では、なにやら歴史を感じさせる石碑を発見!

これは、高湯山道標と言い、「那須道」(原方街道)と「江戸海道」(奥州街道)が交わる丁字路だったことを表すものです。

高湯山道標の説明看板にある天保9年(1838年)は、2024年の今から186年前…。

提灯まつりが約350年の歴史があるということで、この石碑よりもまつりの歴史が長いということになります。とてもロマンを感じるなぁ~。

続いて一番町、
天神町と中町の間(ひしやさん前)にあるカギ型のクランクへと進みます。
次の白河駅前の中町交差点は例年大勢の観客が集まり、盛り上がりをみせる場所です。
今回もいっちゃいましょう、「ヤー!ヤー!ヤー!」
ここの交差点は歩道も広く、ここなら小さなお子様も安全に見ることができそうです。安心安心。

中町から、
中町と本町の間(マイタウン白河前)にあるカギ型のクランクへ進みます。
こちらは、先ほどのひしやさん前のクランクに比べると、歩道が狭くなっています。
数多くの提灯の明かりが歩道を照らしてくれるとは思いますが、足元にご注意のうえご覧ください。


本町町内を進み、

本町四辻の交差点に到着しました。

ここで、またしても歴史を感じさせる道標を発見!

道標の説明文を見ると、嘉永2年(1849年)建立とあり、またしても200年近く前に建てられたもののようです。

本町四辻は、令和4年の国道294号白河バイパス整備に伴い、道路が大きく拡幅されました。

過去にはこの交差点にコンビニエンスストアやガソリンスタンドがあったなぁと、(写真が普及した現在でも)昔の様子はだんだんと忘れてしまうものですが、このような石碑で記録がたどれることは歴史ある城下町の良さなのではないでしょうか。


さて、続いて年貢町、
そして三度目となるカギ型のクランクを通過し、
 
2日目の終点・桜町の御旅所(おたびしょ)へ。
それではみなさん一緒に、「ヤー!ヤー!ヤー!」
長丁場の2日目も無事に終了です。

2日目のコースでも、夜は通り沿いの町が太鼓と笛の音色で各町の神輿をお迎えするほか、昼は山車(だし・花車)の引き回しが行われます。
昼も夜も、とても賑やかになりそうですね!
 
それでは次回、最終回となる「白河提灯まつり もっと面白く ~その3~」もお楽しみに~!
 
(まちづくり推進係:岩本)