2015年2月24日火曜日

白河の気候

みなさん、こんにちは。まちブロです。

突然ですが、最近、白河にあるデータセンターを紹介する記事を見かけました。

2012年に稼動を開始したこの施設は、新聞等でも報じられたので、ご存知の方も多いと思います。

データセンターとは、インターネットやデータ通信のための機器を集中的に設置、運用するための建物だそうです。
パソコンやスマートフォンなどで毎日のように通信している方も多いと思いますが、そうした通信の基盤となる建物ですね。

このデータセンターは、次のような理由から、白河に立地を決めたそうです。
 ・冷涼な気候(整備されたデータセンターは、機器を主に外気により冷却する新たな方式を採用しているそうです)
 ・地震リスクの低さ
 ・首都圏からの距離(データ通信の際、距離に比例して遅れが生じることから、この遅れが短いほど有利となります)

あらためて考えてみると、白河は、
 ・夏は暑すぎず
 ・冬は寒すぎず、雪も比較的少ない
という、気候に恵まれた地域です。

実際に、過去20年間の月平均の気象データを入手し、グラフ化してみました。
気象庁のHPから、過去の気象データを入手することができます。
出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php

まずは気温です。

夏場の最高気温は35℃程度、冬場の最低気温は寒い年で-10℃程度です。
平均で見ると、夏は25℃程度、冬は-5℃程度となっています。

次は、最高・最低気温の日数の推移です。

冬はマイナスの日が多いですが、最高気温がマイナスの日は5日未満と少ないことがわかります。
また、夏は最低気温が25℃以上の日はほとんどなく、涼しい地域であることがわかります。

次は、積雪量の推移です。

2014年で突出しているのは、昨年2月の大雪ですね。
しかし、ほかの年はほぼ30cm程度の積雪に収まっています。
東北にしては雪が少ないです。

データで見ると、たしかに冷涼な気候で、温度変化も比較的小さい地域です。

さらに、降水量、日照、風速もグラフ化してみました。

このグラフだけでは、パッとイメージしにくいかもしれませんが、インターネットで公開されているランキング等で調べた限りでは、降水量と日照は比較的少なめです。
降水量の合計が突出しているのは、平成10年8月の豪雨災害があった時のものです。


また、冬に那須連山から吹き付ける「那須おろし」が知られているように、比較的風が強いです。
時系列で見ると、夏は穏やかで、秋から春にかけて強い風が吹くという傾向がはっきりと現われます。
グラフが切れている部分は、気象庁の気象記録が欠けている期間です。

なお、白河市は、東京から新幹線で1時間20分の距離にあり、東北自動車道も通っているため、首都圏とのアクセスも良いです。

気候や立地で見ると、本市は、データセンターをはじめとした通信インフラだけでなく、製造業などの拠点の立地に有利であるとともに、暮らす場所としても快適な地域といえます。

こうした魅力も多くの方に広く知っていただきたいですね!

(投稿者:企画係 藤田香)

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