2015年4月1日水曜日

街なかで天体観測会

こんにちは。まちブロです。

今回は、街なかで天体観測会を開催する予定があると聞き、お邪魔してきました。

開催しているのは、白河天文同好会の皆さんです。

少し早めに現地に向かったところ、夕暮れの駅前イベント広場で、黙々と望遠鏡を設置しているみなさんを見つけました。

手馴れた様子で、大小さまざまな望遠鏡や双眼鏡が設置されました。
同じ星を観測しても、それぞれで見え方が全く違うと聞きました。

空が真っ暗になったら、観測開始です。
目的の星にパッと望遠鏡を向ける様子は、さすがだと思いました。

この日は、金星や木星、月を観ることができました。
月は半月でしたが、クレーターの様子がハッキリと見えました。
そして木星は、木星特有のシマ模様や、4つの衛星まで見えました。素人の私は、「すごい!」を連発してしまいました。

ためしに、普通のカメラで上空を撮影してみました。
図書館の斜め上に輝く点が金星です。


左の点が木星。右の明るいのが月です。ちなみに、この日は半月でしたが、うまく撮れていません。

月はぼやけてしまい、金星や木星はただの点にしか見えません。

ところが、望遠鏡で見ると、これらがはっきりと見えるんですね。

残念ながら望遠鏡で見える様子を写真に収めることはできなかっ
たので、私が目にした木星の様子を描いてみました。

ただの点がこんなに詳細に見えるのを目の当たりにすると、感動します。

天体観測は天気や空気の状態に左右されますが、春は適した季節なのだそうです。この日は、特に条件が良かったと聞きました。

見学者は、大人数でこそありませんでしたが、子どもも含めて絶えず訪れていました。

また、図書館と白河駅をつなぐプロムナード沿いで開催していたためか、たまたま通りかかった方も立ち寄り、会員の方の解説を聞きながら、興味深そうにレンズに目を向けていました。
会員の方が歩いている方に「星を見ませんか?」と声をかけると、立ち寄っていく方が多いのが印象的でした。

地方とはいえ、これほど街灯の多い街なかで、本当に天体観測ができるのか?と思っていましたが、意外にもしっかりと星を観ることができ、驚きました。

白河天文同好会の小椋会長に聞いたところ、白河の街なか程度の光であれば、十分に観測が可能なのだそうです。

普段から天体観測に興味がない方にも気軽に立ち寄ってもらい、ちょっとでも関心を持つきっかけになれば、という想いがあって、街中での観測会を開催されているそうです。

さらに、天体観測を通じ、星への興味だけでなく、地球環境についても振り返っていただく機会にもなってほしいとのことでした。

小椋さんは、地球温暖化防止の取組みにも参加されていて、必要以上の明かりや温室効果ガスの増加が天体観測にも悪影響があると説明しながら、地球温暖化防止のパンフレットをくださいました。

せっかくですので、パンフレットを発行している「福島県地球温暖化防止活動推進センター」のページをご紹介します(パンフレットもこちらで公開されています)。

この天体観測会は、今後も実施していくとのことなので、皆さんにも立ち寄っていただければと思います。

望遠鏡を通じて観た星は身近に感じられ、地球環境についても考えさせられますよ。


(投稿者:企画係 藤田香)

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