2014年8月13日水曜日

平成26年度 宗祇白河紀行連句賞

みなさん、こんにちは。
夏休みの方も多いと思いますが、楽しんでますか?

今日はちょっと知的な話題です。

日本では、歌や詩をはじめとして、
古来より言葉遊びを楽しんできた文化があります。

5・7・5から構成される俳句や、
5・7・5・7・7から構成される短歌など、
学生時代に学んだ方も多いはず。

そんな言葉遊びのひとつに、「連句」があります。

連句を辞書で引くと、「俳諧の連句」とあり、
俳句と区別した言葉だそうです。

具体的には、最初の5・7・5(長句)から、
次の7・7(脇句)、その次の長句・・・と、
前の句と関連させながら、違う内容の句を
つなげていく遊びです。
長い歴史の中でさまざまな形式が生み出され、
広く深い世界のようです。

連句については、日本連句協会のページに
詳しい解説があります。

一般社団法人 日本連句協会
http://renku-kyokai.net/main/01.htm


そして今、この世界に触れることができるイベントが開催中です。

「平成26年度 宗祇白河紀行連句賞」です。

この賞で募集しているのは、「三つ物」という
最も短い連句の形式で、

  発句(5・7・5)
  脇句(7・7)
  第三(5・7・5)
で構成されます。

発句はお題として示されるので、
それに続く脇句、第三を想像します。

このとき、脇句は、発句と同じ季節、同じ時、同じ場所
の句
としなければなりません。
つまり、発句と脇句で、短歌のようにします。

そして最後の第三は、何をつなげてもよく、
思い切って内容を飛躍させ、作品の世界を作り上げます。

募集の詳細や応募用紙は、
市のホームページから入手できます。

http://www.city.shirakawa.fukushima.jp/view.rbz?of=1&ik=0&pnp=14&cd=4281

また、前回の受賞作品を、白河観光物産協会の
ページで見ることができます。

http://shirakawa315.com/news/25_7_1.html

それでは、実際に応募してみます。
これが応募用紙です。

【応募用紙の記入方法】
(1)応募者連絡先は、受賞に備えてはっきりと書きましょう。
(2)発句は、3つの句の中から選びます。
(3)応募欄に、作品を書き込みます。
発句に、3つの中から選んだ句を書き写し、
脇句、第三を記入します。

(4)応募者名が脇句と第三のそれぞれにあるのは、
違う人が詠んでもいいからです。
どちらも同じ人が詠む場合は、
第三の応募者名は空欄のままにします。


私は、宗祇戻しをテーマにした発句を選びました。
(さすがに恥ずかしいので、内容は秘密です。)

応募の際は、参加費として、応募用紙1枚につき
500円を支払います。

郵便小為替または現金で納めることができます。
大学生及び高校生以下は無料です。

応募先は、宗祇白河紀行連句賞実行委員会事務局です。
市役所3階にある「白河市教育委員会 文化振興課」
にあります。

(この看板が目印です。)

応募用紙と参加費を持参しても受け付けるそうです。

さて、無事に応募完了です。今から結果が楽しみです。

9月26日(金)まで募集しているので、皆さんもいかがですか?

なお、宗祇白河紀行連句賞実行委員会では、
今回の連句賞の選者である狩野康子先生を迎え、

連句の実作会と連句会を開催しています。

第1回は7月25日で終了しましたが、
8月29日(金)の第2回、9月26日(金)の第3回は
まだ参加者を募集しています。
どちらも会場は市役所で、以下のような日程です。

 10:30~12:00 実作会
 13:00~15:00 連句会
お申込みは文化振興課
まで。(電話:0248-22-1111内線2384)
当日はお弁当を用意しますので、500円を集金します。

ちなみに、宗祇戻しとは、室町時代を代表する
連歌師・飯尾宗祇が
白河を訪れた際、
通りがかりの女性に話しかけたところ、

和歌で応じてきたことから、庶民でさえ和歌の心得が
あることに驚き、都に引き返したという伝説です。

この伝説を伝える石碑が棚倉・石川街道と鹿島街道の
三叉路にあります。

詳しくは、観光物産協会のページなどで紹介されています。
http://shirakawa315.com/sightseeing/post_323.html

(投稿者:企画係 藤田香)

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