今回は青森市で開催された東北地域中心市街地活性化協議会等交流会に出席してきましたので、ご報告いたします。
青森市は全国で最初に中心市街地活性化基本計画の認定を受けた市であり、数多くのハード事業やソフト事業に取り組んでいます。現在は第2期計画を策定し、継続したまちづくりに取り組んでいます。
青森駅
交流会では、東北地域で中心市街地の活性化に向けた取り組みを実施している団体が集まって、青森市の事例紹介を受けました。
事例研究の様子
事例研究の後は、青森市中心市街地の視察です。
はじめに、パサージュ広場を視察しました。
パサージュ広場は、青森市が中心商店街の空き地を取得・整備し、新規創業者の支援を目的とした施設です。現在は、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、沖縄料理屋さん、焼肉屋さん、ショットバー、日本酒居酒屋などがテナントとして入居していました。いずれのお店も、将来、独立したお店を持ちたいと考えている新規創業者の方々です。
昼はランチ、夜はサラリーマンや若者などが食事やお酒を楽しむフードコート的な要素を備えた広場となっています。
パサージュ広場
街なかを歩いていると、道路を広く感じました。
車道と歩道の間に自転車道路があって、ここは冬になると除雪車の雪を寄せる部分になります。雪の置き場所になるということですね。それだけ、すごい雪が降るということでもあります。
視察した青森市新町商店街は、連続した商店街としては全国で一番長い商店街で880mあります。
駅前通り
続いて、駅ビルにある「もくもく~木育広場~」を見学しました。
天候・気候にかかわらず、子どもが素足で木のぬくもりを楽しめる場の提供と「木育」を真ん中に据えた子育て・子育ち環境を整備した、親子のコミュニケーションを深めるお手伝いをする施設です。
※「木育」とは、豊かな森林と木材に恵まれた、北海道生まれの新しいことばです。子どもをはじめとする、すべての人が木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森とのかかわりを主体的に考えられる豊かな心を育む活動です。
もくもく~木育広場~
青森といえば、「ねぶた祭り」です。
ねぶた祭りは毎年8月2日~7日に開催されていますが、観光客がいつでもお祭りを楽しめるように、「ねぶたの家ワ・ラッセ」が青森駅からすぐのところに建設されました。
お祭り開催中は毎年300万人近い見物客で賑わう祭りを、このような形で、身近に見物できるのは嬉しいですね。
ねぶたの家ワ・ラッセ
施設の中には、ねぶたの歴史的な経緯がわかる工夫をこらした展示や実際にお祭りに出陣した大型ねぶたなどが展示されています。
実は、ねぶたははじめて見ました。
テレビなどの映像で流れるものとは違い、スゴイ迫力でした。
高さ5m、幅9m、奥行き7mの決められた空間の中で、テーマを決めて、一年がかりで製作していくのだそうです。ねぶたが終わると新たなねぶたが始まるみたいな感じだそうです。
「パサージュ広場」は「楽蔵」、
「もくもく~木育広場~」は「マイタウン白河」、
「ねぶた祭り」は「白河提灯祭り」と、
白河市の参考となる部分が多く、また、今回の研修で地域活性化に取り組む多くの団体との意見交換ができたことは意義深いことであり、大変勉強になりました。
みなさん、青森市は新幹線が開通したこともあり、想像以上に近いですよ。機会があれば、青森市に行ってみてください。純粋に観光として訪れてもいいし、まちづくりの取組みを見てみるのも面白いです。
(投稿者:事業係 十文字政成)
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